2017年02月07日(火)

パン屋のグロワールの歴史について

パン屋のグロワールの店内(2016年1月に撮影)

パン屋のグロワールの店内(2016年1月に撮影)

こんにちは、パン屋のグロワールです。当店を最近知った方に少し自己紹介を致します。

グロワールキムラヤの由来について

グロワールは1960年5月に国道1号線沿いと大阪千林商店街の交わった先にある大宮町に開店しました。半世紀を越え、今年で57年目になります。

先代は酒種あんぱんで有名な「木村屋」で修行してたので、その頃は「大宮木村屋」と呼ばれていました。今から30年前(1986年)、改装したときに当時使っていたコトブキべーキングマシンの窯が「グロワール」という名称で、その名前からとって、「グロワールキムラヤ」に店名を変更致しました。

ショーケーススタイルからセルフトレイへ

昔はショーケースの中でパンを並べて販売していましたが、ある時期からお客様がパンをトレイに乗せてレジまで運んでくる、今では当たり前のセルフトレイのスタイルになりました。ショーケーススタイルだった頃は、徳島県から沢山の女性が働きに来てくださっていて、狭い店内に店員さんが4名もおりました。スーパーもコンビニも無かった時代は、日曜の朝などに他に開いてる店も無かったので、大宮商店街を歩いてるほとんどの人が、朝早くから開いてるグロワールキムラヤのパン袋を持っていました。

グロワールキムラヤからパン屋のグロワールへ

次に大々的に改装をしたのは今から7年ほど前になります(2009年)。そのときは今のシェフが2代目になり、かっこいい「ブーランジェリー・グロワール」にするか、自然体で「グロワール」にするか考えましたが、「ウチはフランスのパン屋さんみたいなブーランジェリーって柄じゃないね」ということで、「パン屋のグロワール」として落ち着くこととなりました。

自家製天然酵母パンの取り組みについて

時代の変化と共に作るパンも徐々に変わっていきました。昔はオーソドックスでレトロなパンが多かったのですが、当店は世間では「天然酵母」という言葉も一般的でない頃から、自家製天然酵母パンを作り始めています。商店街という土地柄、自家製酵母のパンは地元の皆さまに浸透するのに時間はかかりましたが、今ではグロワールの自家製酵母パンや食パンは、地域のお客様から愛される存在となりました。

ちくわパンやお好み焼きパン、たこ焼きパンも随分前に作っていたのですが、今、雑誌などで見かけると不思議な気持ちになります。長い事やってると流行りも何回か巡ってきて当然ですよね。

約2年がかりの高級デニッシュ食パン「パン・ド・グロワール」

今、当店で1番人気なのは「パン・ド・グロワール」という高級デニッシュ食パンです。20年ほど前、2代目のシェフがイタリアの野生酵母である「パネトーネ種」を使った生地を食パンにしようと考えつきました。試行錯誤を経て、完成まで約2年程かかりましたが、やっと形が安定して、デニッシュタイプの食パンとして百貨店や催事でもグロワールのイチオシとして販売しております。去年の末、またプチリニューアルをして、そのときもたくさんのお客様に来て頂きました。

高級デニッシュ食パン「パン・ド・グロワール」

高級デニッシュ食パン「パン・ド・グロワール

大阪千林大宮のお客様とともに歩んでいきます

パン屋のグロワールは長い間、地域のお客様と共に歩んで参りました。これからも皆様に喜んで頂けるお店を目指します。どうぞ末永くよろしくお願い致します。

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