2018年10月07日(日)

希望のりんごツアー201810.6〜7

陸前高田希望のりんごツアーに行ってきました。

1日目

一関からツアーのバスは出発します。バスの中で挨拶するパンラボの池田浩明さん。

気仙沼の斉吉商店の鼎さんでお昼ご飯、
戻り鰹やマグロのメンチカツ、秋刀魚で出汁をとったお味噌汁などを堪能。

そのあと気仙沼ニッティングを見学しました、ニットデザイナーの三國万里子さんのデザインのニットを編み手さん達が編んでいます。お願いしてから3ヶ月程待つと編み手さんの似顔絵入りで送られて来るそうです。

陸前高田金野果樹園にて自分たちがオーナーになっている紅玉のりんごの木からたわわに実った実をもぎ取り箱詰めしました。

普段は金野さんが面倒見て下さっています。5月に摘果していらない蕾をとり、大きく果実になりそうな蕾だけを残したのですが結構沢山実がなっていました。赤い実を少し持ち上げて取り、カゴに入れていきます。それをカゴに集めて軽トラに乗せて運んでもらい、箱詰めするのです。何日かしたらグロワールにも届きます。

3年前スーパーマーケットマイヤさんの裏にみんなでりんごを植えたのですが、そこの畑に行って来ました。ジョナ、シナノゴールド、フジなど沢山実がなっていて感激(^o^)

希望のりんごツアー2日目

おー!何という清々しい朝!
と思って朝食にテラスに行ったら凄い太陽!台風来てるけど晴れて良かった。皆さんはヨガでスッキリ。

バーベキュー場に移動中台風25号の影響で物凄い風が吹いて砂嵐が!

ほんまるの家という講習会場で伊原シェフと神林シェフがアップフェルシュトゥルーデルのお教室を地元の方として、その横のバーベキュー場にてバーベキューと巻きパンの予定だったけど全部風で飛ばされそうだったので急遽果樹園のお庭を使わせて頂くことに。

炭を起こすのも金野さんに手伝って頂き、何から何までお世話になり申し訳ない限り。マホちゃんも頑張ってくれました。

巻きパンの生地は伊原シェフに作って頂いたのを運んで貰って、生地をバンジュウに入れ、カードで端から細くカットして棒に巻いて行くのですが、基本巻きパンをコンロで焼く人が棒をくるくると回し生地を均一な細さで巻いていくのです。植物性油脂のスプレーがあればそれを棒に吹き付けてから巻くと生地離れが良いです。結構ふんわりと巻いていくのがコツと教わりました。

アップルガールズさん達も合流して楽しいひと時が過ごせました。

らら・ぱれっとの岡本啓子さんも美味しいりんごジュースとジャムを持ってきてくれました。陸前高田の米崎りんご100%です。

皆さま今回も色々お世話になりありがとうございました。

 

後書き

このツアーで帰りに思った事

陸前高田について
この地を訪れるのは震災後何度目になったでしょうか。
街は以前とは違う形になり大きな施設や道路、海の見えない防波堤が出来ました。現地の方のお話を伺っていると街がこうなって良かったと思ってる人は少ないように感じます。こうなる代償があまりにも大きすぎる。失った物を埋めるのは難しい。もし仮に過疎化が進んで誰も来ない街だったとしても海も松も見えず家族も親戚も友だちも戻らない街に比べたら、いや、比べるまでもなく元の生活が良いとみんな答えると思います。
自分達が生まれ育ち少しずつ時代とともに変わっていった街、以前そこにあったものの全てが無くなり変わってしまった。今でもお友達の死を悔やんでる人がいる。あの時もっと強く避難するように言ってたら亡くならなかったのにと。そうしたら今でもお付き合いが続いていたのにと。

陸前高田を訪れ、知り合いになった方が震災で失ったものの悲しみを自分が埋められるなんて考えてもいないですが、自分の関わりになった全ての人が少しでも癒されたら良いのにと考えています。

いつもそんな思いで陸前高田に出かけ、そしてこれで良かったのかわからないままもやもやした気持ちで帰ってきます。他の方はどうかわからないけど自分自身はいつもそうです。
りんご農家の金野秀一さんと奥様の眞喜子さん。いつも親切にして貰っています。多分私達の思いに付き合ってくれてるんだろうなと思っています。
今まで全く縁のなかった遠い土地ですし、知らないままだったかもしれない陸前高田。金野さんはいつも「自分達は陸前高田に来てくれた人達をもてなす、それがこの街の為であるし復興の手助けになると思ってるから。」と仰います。ツアーもいつか来なくなることも何かしたいと言う気持ちもわかってくれた上であえて乗ってくれてるんだろう。いつもそれを肌で感じてその懐の深さにありがたいと思っています。私は金野さんの街の為を思う男泣きを何度も見ていますし本当に自分の地元を大切にされているんだなと分かっています。それを知った上で今では向かう先を急に変えたりする事は出来ない程その土地に愛着があり、人に愛着があります。私達はその絆を構築する為に通っているんだと今では考えています。

 


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